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努力で不可能を可能していく
アドバンスト・コース
2年 成松さん
1. 好きな科目は何ですか?
「産業技術実習」です。装置などを目で見て直接触れることで、教科書で習ったことへの理解が深まるからです。元々、新エネルギーの開発に興味を持っていたので、核融合や電磁気学、プラズマ関連の講義は、特に興味をもって受けた授業でした。
2. 授業のない時間はどのように過ごしていますか?
3年生の時に研究室に所属したのですが、研究室では自分の机が与えられるので、そこで授業の課題に取り組んだり、研究を行ったり、研究と関連のある分野の学習を行ったりしていました。
3. 休日はどのように過ごしていますか?
普段の休日は、友達と買い物に出かけたり、図書館へ行って御法話を拝聴したりしています。長期休暇の時は、友人と何度か旅行へ行きました。地元が四国なので、聖地エル・カンターレ生誕館で行われる、学生部合宿へ参加することもあります。
4. 将来の夢や頑張っていることを教えてください。
目標は、安全な核融合発電機を「一家に一台」です。日本のエネルギー問題解決のためにも、コンパクトで高効率、そして安全な小型核融合発電炉の開発を目指しています。
まずは中間成果としての核融合反応を利用した安全でコンパクトな中性子発生装置の開発を目指していきます。この装置の開発が世の中のニーズを満たすとともに、 今後の核融合発電炉に向けての技術革新につながっていくため、研究を行なっています。
5.研究を通してどのような学びがありましたか?
初めは設備も知識も十分になかったのですが、先生の指導とすでに卒業された先輩方と一緒になって装置の設計に取り組み、 ⾒事装置の開発に成功し(2020 年 11 ⽉)、その翌年には、実際に核融合反応も確認することができました。思いが一つになってコツコツ努力を積み重ねていくと、不可能を可能していく魔法のような奇跡を体験しました。本当に、 先生方や先輩に感謝しかないです。
6. 未来産業学部に入って、一番良かったと思えることは何ですか?
自分が取り組みたい研究を重んじてくださるところ、先生方と一緒になって考えて、チャレンジできるというのが、一番良かったところだと思っております。他の大学ですと、すでに出来上がっている研究を受け継いで深めていくところが多いかと思います。未来産業学部では、自分が取り組みたい内容を行っていける、その可能性があるというところは魅力的かと思います。
「未来産業教学A」という授業のなかで拝聴する御法話では、エネルギー、食糧、防衛、ITなどの様々な未来の問題に触れており、まだ自分の興味分野が分からない方も、その講義の中で、現在まで逆算して考えていくことで、自分の興味を見つけるヒントになるかなと思います。
7. 新入生へメッセージをお願いします。
未来産業学部では、一から実験装置を設計し、そして同時に実験を行っていく、さらに最終的には実業家を目指していくということもできます。研究的な知識と経験を積み、技術者としての実務を学び、技術力のスキルアップ重ねていく、ものすごい密度の濃い四年間を過ごすことができました。
HSU未来産業学部に入学した四年後には、充分社会に通用する人材になれると思います。素晴らしい先生方のもとで、自分が求めれば求めるほど、技術も自信も積み上げていくことができます。他の大学には劣らないアドバンテージがあると思います。