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乾燥「卵」をつくる―トレハロースを用いた新規食品の開発


 「トレハロースを用いた新規食品の開発」というテーマで、凍結乾燥機を用いた復元性の良い乾燥「卵」の作成に取り組みました。
 将来は、宇宙食として「卵かけご飯」が宇宙でも食べられます。

未来産業学部4年生(当時)藤井さん

学生へのインタビュー

プロジェクトの意義は何ですか?

 市販されている乾燥卵は、主に噴霧乾燥を用いて製造されており、水を加えて復元することはできません。一方、今回開発した乾燥卵は、復元性も良いです。そのため、水を生卵のように利用することができ、従来の乾燥卵よりも高クオリティの乾燥卵ができたと考えています。

研究を通して得た学びは何ですか?

 プロジェクトを進めていくうえで、複数のパラメータ(甘味料の添加量)や、作成方法の調整など、試行錯誤して、できる限り、復元した際に生卵に近い性状になるよう工夫を重ねました。何度も繰り返すうちに、改善策が浮かび、一つ課題をクリアしては、また課題が見つかることの繰り返しでした。そうした繰り返しの中で生まれるアイデアが今回の成果に結びついたと考えています。

今後の研究の展開を教えていただけますか?

 復元性の良い高クオリティの乾燥卵が出来上がったので、実際の商品化ができればと考えています。例えば、「アウトドアすきやきキット」と称して、山の上ですき焼きを食べるというのは面白いのではないのでしょうか。乾燥させた野菜や卵をキャンプなどに持ち込み、現地で水を加えて復元し、すき焼きを楽しむことができます。軽く体積も小さく常温で持ち運びも楽ということもあって需要があるのではないでしょうか。

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