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ハイパースペクトルカメラによるがんの原因究明

 私の研究テーマは、『ハイパースペクトルカメラによるガンの原因究明』です。指導教員である佐鳥プロフェッサーが開発された「ハイパースペクトルカメラ」を使って、ガン細胞を撮影し、ガン細胞が発している光を分析しています。研究には北里大学医学部をはじめ、数多くの病院や医師の先生方に協力をいただいております。ガンは遺伝子や蛍光マーカーなどを使った分析が主流となっていますが、私は全くあたらしいアプローチでガンの分析をすることで、ガンが発生するメカニズムの解明に近づけるのではないかと期待しています。

アドバンストコース1年生(当時)中矢さん

学生へのインタビュー

プロジェクトの意義は何ですか?

 ガンは日本人の2人に1人がかかると言われる病ですが、その根本原因は未だに解明されていません。なぜ長年研究され続けているにもかかわらず原因が解明できないのか。私はその原因として、ガンは高次元空間の作用を受けているからだと考えています。
 光は相対性理論からも明らかですが、高次元の作用をダイレクトに反映しています。ハイパースペクトルカメラという光をありのままに捉えることができるセンサーにより、ガン細胞がどのような物理学的なメカニズムで生成されているのかを解き明かしていくヒントが得られると思っています。

研究を通して得た学びは何ですか?

 プロジェクトを進める上で、大切だと思っているのは「感謝」です。一人でできることの小ささと、周りには「支援をしたい」と思っている方々がたくさんいることを知りました。以前は、自分の能力を伸ばすことに必死で周りが見えず、約束を忘れていたり、人のために使う時間を削っていました。次第に周りから人が遠のき、出てくる成果も尻すぼみになっていきました。そうして悩んでいたとき、周りの方々のやさしさと「サポートしたい」という思いに本当に励まされたことがありました。それから少しずつ周りの方々に目を向けるようになりました。そうすると、これまでも陰でずっと支えて来てくださっていた人々の存在に気づくことができました。私の活動のエネルギーの源泉はそうした方々への「感謝」の思いです。いただいているものに対して少しでも多くのものをお返ししたいという思いで研究を続けています。

今後の展開はどうなりますか?

 2019年12月に会社を設立しました。会社をつくったのは、より多くの方々に協力いただいて研究を加速させ、そしてその成果をより多くの人へ還元したいと考えたからです。共同研究先を拡大させつつ、ガンの検査システムをANSWERと名付け、製品化をすすめています。2022年には病院に導入していただけるように開発を進めています。 公式サイトはこちらです。→https://milk-med.com

テーマに興味を持つきっかけは何でしたか?

 高校生の頃の目標は「ノーベル賞物理学賞の受賞」でした。今でもその思いは変わりませんが、やはり「人々の世界観を変えるような発明・発見をしたい」という思いが、こうした研究テーマが与えられたきっかけになっていると思います。

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